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未来図書館ブログ

3,11に向けて~大学生の考える復興①~

明日で11年目を迎える3,11。 未来図書館の活動を支える学生サポーター5名が、「復興」をテーマにガチンコで語り合いました。それぞれの考える「復興」をシリーズでお伝えします。

********盛岡大学3年 丹内 智弥さん
 わたしが、今回の「かだる」において、印象に残った点を以下に示します。
それは、「事実としては断ち切る必要があるが、絶対に忘れてはいけない」という点です。今、現在においても震災の傷跡は強く残っています。それは建物や土地などの目に見えるものだけでなく、心の傷という目に見えない形でも残っています。この傷を拭うためには、一度震災と自分を切り離す必要があります。しかし完全に忘れ去ってはいけません。その理由としては、「経験」として、後世に伝えていかなければいけないからです。経験が消え忘れ去られてしまうことは、新たな悲しみに繋がってしまいます。それは「忘れられる悲しみ」や「気づけない悲しみ」など様々です。だからこそ、私たちが今やるべきことは、小さくても経験を紡いでいくことなのだと思います。その思いや行動が人の心を紡ぎ、結果として「復興」に繋がっていくのだと私は、思いました。

*******盛岡大学1年 大串 碧空さん
 わたしが「復興」という言葉からまず初めに考えたのは「道路や施設といいった物的環境は新しい形で復旧してきたけれど、気持ちの面の復興はできていないので、復興はしているけれど、していないのではないか」ということでした。
 わたしは小学校2年生の頃に内陸の地域の小学校で授業中にあの東日本大震災を経験しました。当時はただならぬ雰囲気と初めての経験にほとんどの間放心状態で友達と非難して校庭にぽつんと座っていました。ちょうどその日、父が沿岸に仕事に行っていたのですが、連絡が取れず心配と不安で押しつぶされそうな日々が続きました。それに加え、電気が通っておらずガソリンや食料品などの物資が不足し、不自由な生活を送りました。
「かだるプログラム」の中でお話をして改めて自分の経験を踏まえて考えたことが2つありました。一つ目は、「当たり前にあるもの、当たり前にいる人を大切にすること」です。電気やガス、水といった資源はもちろん、私たちが生きていくうえで重要な食料は今現在は何事もなく平和な日々であるからこそ、今そこにあります。自分の家族や友人など大切な人たちも今は平和の中で生きているからこそ、当たり前にそばにいてくれます。震災当時、特に沿岸の方々はこれらのあたりまえが崩れ、多くの方々が悲しみ、不自由な生活を送られたことは忘れてはならないと思いました。私の父は幸い無事で、今も元気に過ごしています。この当たり前を大切にしていきたいです。2つ目は、「震災を忘れない」ということの重要性です。「自分に何ができるか」を話し合った際、全員が同じ意見でした。一つの経験として繋いでいくこと、震災にかかわる機会に参加するなど、未来につなげていくことが自分が一番にできる事であると思いました。
 今回の「かだる」の話し合いを通して、今と過去の自分を振り返るとともに、次につなげられることは何かなど、他の人の意見から多くの気づきを得られたので、とても有意義な時間を過ごすことができました。

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