未来図書館で活動する大学生が震災伝承や復興について学ぶスタディツアー。
学生達の感想の最終回をぜひご覧ください。過去ブログ↓
震災伝承~学生スタディツアー~①|みらいとしょかん (miraitoshokan.com)
震災伝承~学生スタディツアー②~|みらいとしょかん (miraitoshokan.com)
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今回の石巻3.11みらいサポートさんの体験プログラムに参加し、震災当時の出来事を忘れないように、防災面で同じようなことを繰り返さない為にも、私に今からできることが明確になった1日でした。今までの震災学習では、小学校では道徳の授業の一貫として資料を見ながらの学習、中学校では陸前高田市の方へ訪れて「奇跡の一本松」を見学しながらレポートとしてまとめるなど情報が間接的で、実際に被災に遭った方からの生の声を聞く機会がありませんでした。その為、震災当時の状況や、その時何を感じたかなどの具体的なことが分からず、津波の恐ろしさが曖昧な感じでいました。今回、当時石巻で実際に被災に遭った方からのお話を聞いたり、津波の映像や震災当時のままの門脇小学校を見学して、津波の速度や破壊力が伝わってきました。特に二面投影シアター『避難の連鎖』で、当時の住民の避難状況と被災者の証言を照らし合わせて、誰かが「避難してくれ」と言ってくれたから助かった方、また本来なら助かったであろう命がそうはいかずに亡くなってしまった方、映像で語ってくれた被災者の気持ちを痛感し、自然と涙が出てきました。このような悲しい出来事を繰り返さないためにも、定期的な防災訓練の大切さを改めて感じました。地震が来たとき、どこに避難すればよいのか、その避難ルートは知っているかなど知っておく必要があると考えます。そして、津波によってどのような被害が出たのか、津波の恐ろしさなどを家族や友人などの身近な人々に伝えて震災のことを知ってもらう、また自分は教員を目指している身であるので、もし教員になった時に子供たちに話して、そのことを語り継いで貰えるようにしていきたいです。
盛岡大学2年 小野寺梓
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東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市門脇町を訪れました。午前は「津波伝承AR」というアプリを使用しながら、復興記念公園やその周辺を案内していただきました。
午後は3.11未来サポートで働く藤野さんと阿部さんと学生たちで意見交換会を行いました。阿部さんは高校一年生の時に東日本大震災の津波によって祖母と瓦礫の中にいたところを救助されたそうです。当時は祖母を助けたヒーローとしてメディアに取り上げられたが、そうではなく、その体験を失敗談であり、すぐに逃げる大切さを伝えるために語り部をしているといいます。実際に、すぐ避難をしなかった多くの人は津波の被害を受けていました。私はこの阿部さんのお話を美談としてではなく、教訓として多くの人に伝えていきたいと思います。
岩手県立大学 総合政策学部4年 三河 穂乃佳
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今日の体験で、被災をしていなくても伝えられることがあるという言葉が一番印象に残った。私は、震災伝承について当事者が自分の経験したことを話すことに意味があるのではないかとこれまでは思っていた。しかし、3.11未来サポートさんのお話から、自分が現地の人から話を聞いた事を、他の人に伝えることにも伝承としての意味があるのだと感じた。命を守るという最重要なトピックだからこそ、多くの人が協働してになっていくことが重要だと思った。私は今後周囲からの目を恐れず、自分が価値があると思ったことを率直に周りの人や社会に対して発信していきたい。
岩手大学 教育学部 4年 大志田 愛理