未来図書館からのお知らせです
未来図書館ブログ

震災伝承スタディツアー~大学生が学んだこと①~

今年度も、未来図書館で活動する学生サポーター達と陸前高田市の東日本大震災津波伝承館と陸前高田市立博物館に震災伝承スタディツアーに行ってまいりました。
博物館では、震災にかかわる部分を中心にご説明いただきました。
学生達が学んだことを、2回シリーズでご報告いたします。

****************************
    ★★★★★★ 盛岡大学 栄養科学部4年 佐々木聖佳さん
 私は震災当時小学2年生で、状況をよく理解できていませんでしたが大学生になって改めて震災について学び、当時の悲惨な状況がひしひしと伝わってきました。
 伝承館を見学し、逃げられる状況なのに逃げない人がとても多いということを知りました。これは根拠もなく自分は大丈夫と思ってしまう心の動きによるもので正当化の偏見というそうです。私自身も大雨による洪水で避難勧告が出されても大丈夫だろうと思って避難することはありません。しかし、自分が置かれている状況を自ら判断して、災害から命を守る行動をとることが大切だと感じました。
また、博物館では震災から10数年たった今でも復元がされていない所蔵品がまだ多く残っていると知りました。実際に復元している様子もみて、気の遠くなるような作業だと感じました。今回のツアーを通して、東日本大震災から得た教訓を後世へ伝え、震災を風化させないようにしなければいけないと思いました。

  ★★★★★★岩手県立大学看護学部1年 八幡遥奈さん★★★★★★★

今回震災伝承スタディーツアーに参加して感じたことは、震災を学ぶことの重要性です。津波伝承館を見学し、住民や町を守るために活動し続け殉職した消防団員の存在や必死に家族や大切な人を探す人々の姿をみて、胸が苦しくなりました。今回感じた苦しみや悲しみは絶対に忘れてはいけないと感じました。今後同じ悲劇を繰り返さないために私たちにできることは、まず日常に感謝することだと思います。そして、これまでの震災を正しく学び、それを未来に伝えていくことが重要だと感じました。

   ★★★★★★東京学芸大学大学院 Yさん★★★★★★★
今回訪れた陸前高田市のなかでも特に、陸前高田市立博物館が印象に残っています。被害に遭った収蔵品が未だ修復過程にあること、そして敢えてすべてを修復せず展示している収蔵品があること(被災当時の様子を残すことで震災を伝えるモノとして残す・将来的に傷を含めて価値になるであろうと考えている)等を学芸員さんからご説明いただきました。東日本大震災を経験していない世代が増えていく未来に、この災害をどのように伝えるかという事が大きなテーマの1つかと思います。その中で、被災した収蔵品が未来に持つであろう価値に目を向けてモノを残そうとしている学芸員さんの姿勢・考え方がとても勉強になりました。

子ども達の未来のためにご支援をお願いいたします

私たち未来図書館は、子どもと社会がつながることで、一人ひとりを尊重し合い、自分らしく幸せに生きていく社会の実現を目指しています。ご寄付やご協賛、自社商品やノベルティのご提供など、どうぞよろしくお願いいたします。

詳しくはこちら
Yahoo!ネット募金でのご支援はこちら
Softbankつながる募金でのご支援はこちら