未来パスポートプログラムが200回目を迎えました!
11月29日に開催した花巻市立矢沢小学校でのことです。記念すべき200回目のお祝いに、マジシャンサム様にお越しいただきマジックをご披露いただきました!!そして、未来図書館からも、自分自身を考え未来を考えるキャリア教育支援冊子「ジブン未来パスポート」を贈呈させていただきました。
それにしてもこうして200回を迎えることができたのは、色々な形で様々な方がご支援ご協力下さっているからこそ。感謝の気持ちでいっぱいです。
未来パスポートの歩みはそんなに簡単なものではありませんでした。国からの委託事業が終了し、事業費の目途がたたない中で、どうすれば、子どもと社会をつなぐことができるのか。今のようにキャリア教育という言葉が一般的ではなかった中で、様々なキャリア教育支援に取り組んできたものの、費用がなくなってもうキャリア教育支援はできません、というのはあまりにも無責任で、どうしても納得できないことでした。
それに、「先行き不安定なこの社会の中で、自分達が将来を考える意味は一体どこにあるのか」とある高校生に問われたことも、ずっと心にひっかかっていたのです。
答えがでないまま考え続けていたある日の事、これまで出会ってきた素敵な大人の方達の顔が浮かんできたのです。決して恵まれているとはいえない状況の中でも、閉塞感あふれる日常でも、活き活きと生きている心の豊かな大人達。そうか。子ども達にこうした大人達を、大人になるのが楽しみになるような大人の方たちを、直接知ってもらえばいいんだと。子ども達には力がある。だから多様な生き方、価値観を持つ心豊かな大人達と直接出会い、そこから自分の生きる軸を見つけてもらえばいいのだと。2008年のあの日、未来パスポートプログラムが誕生した瞬間です。
あれから14年。1回1回のプログラムを実りのあるものとするための先生との打ち合わせ、子ども達に希望ある生き方のヒントを話していただける信頼できる講師の開拓(講師は誰でもいいわけではないのです)、講師の皆様にプログラムの趣旨を伝え気持ち良く応援いただくための連絡調整はもちろん時間もかかります。そんなに簡単ではありませんでしたが、一人ひとり開拓し続け、いろんな人たちと協力しあって、10回、20回と回を重ねるごとに本当に少しずつ応援の輪が広がり精度も高くなってきたように思います。でも、公的資金が一円も入っていない状況での活動資金調達は至難の業。
運営資金が綱渡りの状態の中、毎年、これが最後かもしれない。と思いながらも、こうして200回目を迎えられたのは奇跡だとも感じています。それに、1回1回のプログラムには、目には見えないけれど、いろいろな方の想いがぎっしりつまっているのです。
始めることは簡単でも、やり続けることは本当に難しい。14年間継続してきてようやく200回を達成することができました!
矢沢小学校に来てくれた講師の方が、ご祝儀袋に書いて下さった「頑張れ!未来図書館」の文字にスタッフ一同ジーンとし、これからも、皆さんと一緒に、子どもと大人の学びあいの輪を広げ続け、未来パスポートプログラムをもっと成長させていきたいと、誓い合ったのでした。
2021.11.30