東日本大震災から11年目の今、大切な命が犠牲となり、過酷で悲惨な戦争に、胸が苦しくなる状況が続いています。震災当時小学生だった大学生は、「復興」をどう考えるのか、10年後、20年後の社会を支えていく彼らの視点での復興について、ぜひお目通し下さいませ。
*******岩手大学 3年 大志田愛理さん**********
今回、「復興」というテーマについて大学生5人でかだるプログラムを行った。初めに、それぞれ3,11当時に何をしていたのか思い出し、その状況を共有した。震災というイレギュラーな状況が人の心を蝕んでしまったということを改めて感じた。
次に、震災とはどういうことだろうかという話題で互いの考えを共有した。5人の意見に共通していたのは、ハード面での復興はしたとしても、ソフト面での復興にはまだ時間が工夫を要するのではないかという事だった。復興することはないのではないかという考えもあった。
こうした考えから、人との関りの場やコミュニケーションを持てる場所を今後も作り続けていくことが重要なのではないかと考えた。人によって何が安らぎなのか。癒しに感じるのかは異なるからこそ、新たな気づきが得られる人のつながりは大切だと思った。そして、これから自分には何ができるのか考え、震災についてまずは忘れずに心に留めておくことが重要だと感じた。
自分にできることはほんの少しかもしれないが、震災の記憶について周囲の人と話したり、次世代につないでいくことで、震災を風化させず、未来に起こる災害に備えた暮らしをしていきたい。